150W家電はどれくらい使える？用途別に考える失敗しないポータブル電源の選び方ガイド
はじめに
キャンプや停電、野外イベント、車中泊など、電源が確保できないシチュエーションは日常の中にも意外と多く存在します。そんなときに活躍するのが「ポータブル電源」。コンセントが使えない環境でも、家電製品を使えるようにしてくれる頼もしいアイテムです。
「150Wの家電って、実際どれくらいの時間使えるの？」「自分の持っている機器に本当に対応するの？」
こんな疑問を感じたことはありませんか？
ポータブル電源にはさまざまな種類があり、バッテリーの容量（Wh）や出力（W）によって、使用可能な家電や稼働時間が大きく変わります。容量選びを間違えると、「思ったよりも使えなかった…」「途中で電池切れになった…」と後悔することにもなりかねません。
この記事では、150Wという一般的な家電の消費電力を基準にして、使用時間の目安や容量ごとのおすすめモデルをわかりやすく紹介します。さらに、ポータブル電源選びで失敗しないためのポイントも詳しく解説しています。
WhとWの違いを知っておこう
ポータブル電源を選ぶうえで欠かせないのが、「Wh」と「W」の違いを理解すること。
「Wh（ワットアワー）」は、バッテリーに蓄えられる電気の量、つまり”容量”を示す単位です。
一方「W（ワット）」は、電気が消費されるスピード、つまり”出力”を示します。
たとえば、150Wの家電を300Whのバッテリーで使うと、単純計算では「300÷150＝2時間」となります。
しかし、実際はエネルギーの変換効率や安全機能の関係でロスが発生するため、現実的な稼働時間は1.2〜1.5時間程度が目安とされます。
このように、カタログスペックだけで判断せず、「実際に使える時間」を意識することが大切です。
容量別・150W家電の使用時間目安
ここでは、150W前後の電力を消費する家電を使った場合、バッテリー容量ごとにどのくらいの時間使えるかをまとめた一覧表を紹介します。
| 容量（Wh） | 使用時間の目安 | 使用例 |
|---|---|---|
| 200Wh | 約48分 | LED照明、小型テレビ |
| 400Wh | 約1時間36分 | ノートPC、Wi-Fiルーター |
| 600Wh | 約2時間24分 | 小型冷蔵庫、電気毛布 |
| 1000Wh | 約4時間 | IHコンロ、扇風機 |
| 1500Wh | 約6時間 | 炊飯器、電子レンジ |
| 2000Wh | 約8時間 | エアコン、調理家電 |
| 3000Wh | 約12時間 | 複数家電の同時使用、長時間稼働 |
※ 実際の使用時間は、家電の性能や気温、湿度などの環境要因によっても変動する可能性があります。
容量別おすすめモデル紹介
それぞれの容量帯で、コスパや使い勝手に優れた人気モデルをピックアップしました。
【200Whクラス】
- EcoFlow RIVER 3 Plus（286Wh）：日帰りレジャーや軽い停電対応にぴったり。USBポートも豊富。
- Anker 521 Portable（256Wh）：軽くてコンパクト、防災用バッグにも収まるサイズ感。
【400Whクラス】
- BLUETTI AC50B（448Wh）：照明や毛布、PC周辺機器の使用に最適。持ち運びも楽。
- Zendure SuperBase 500（518Wh）：シンプルな操作性で初心者にもおすすめ。出力も安定。
【600Whクラス】
- PECRON E600LFP（614Wh）：IH調理器や冷蔵庫のような中容量家電にも対応。
- Jackery 600 Plus（632Wh）：アウトドアや車中泊での長時間利用に便利。
【700Whクラス】
- PowerArQ S7（716Wh）：スタイリッシュな外観と多機能性を兼ね備えた人気モデル。
- EcoFlow RIVER 2 Pro（768Wh）：ソーラーパネル充電にも対応。充電速度も速くて便利。
【1000Whクラス】
- ALLPOWERS S1500（1092Wh）：家庭用冷蔵庫の連続稼働にも十分な容量。多用途対応。
- EcoFlow DELTA 2（1024Wh）：容量拡張やアプリ操作にも対応。家庭のサブ電源にもおすすめ。
【1500Whクラス】
- ALLPOWERS S2000 PRO（1500Wh）：大型家電にも対応しながら、コスパも良好。
- Anker Solix F1500（1392Wh）：専用アプリで遠隔管理でき、非常時も安心。
- PECRON E1500LFP（1536Wh）：大家族の停電対策やアウトドアにも◎。
【2000Whクラス】
- Dabbsson DBS 2100Pro（2150Wh）：キャンピングカーや業務用にも対応できる高出力モデル。
- Jackery ポータブル電源 2000New（2042Wh）：家庭用の長時間バックアップに最適。
【3000Whクラス】
- ALLPOWERS R3500（3168Wh）：長時間の避難生活や業務利用にも耐えられる頼もしさ。
- EcoFlow DELTA Pro（3600Wh）：拡張バッテリーにも対応し、大規模な電力確保が可能。
150Wという目安で考えると選びやすくなる
家電の消費電力（W）を知ることが、最適なポータブル電源を選ぶ第一歩。
150Wというのは、冷蔵庫、電気毛布、サーキュレーター、炊飯器など、多くの一般家庭で使用される家電の平均的な電力レベルです。
「150Wの機器をどれくらいの時間使いたいか？」という基準で考えることで、自分のライフスタイルに合った電源容量が自然と見えてきます。
まとめ：使用目的を明確にし、納得できるポータブル電源選びを
ポータブル電源は数万円〜十数万円と高価な買い物です。そのため、購入前に「使いたい家電」「使いたいシチュエーション」「必要な稼働時間」を明確にすることが大切です。
この記事で紹介したように、150Wという基準を起点にすることで、無理なく使える容量や自分に合ったモデルが選びやすくなります。
防災、アウトドア、日常の備えとしても活用できるポータブル電源。ぜひこの記事を参考に、あなたの生活スタイルにぴったりの1台を見つけてください！
