北海道の新しいランドマークとして注目を集める「エスコンフィールドHOKKAIDO」。2023年の開業以来、野球ファンはもちろん、観光やイベント目的で訪れる人も増えています。「札幌ドームから移転した理由って？」「実際どんな魅力があるの？」そんな疑問をまるごと解決するために、この記事ではエスコンフィールドの誕生秘話から施設の特徴、アクセス、周辺観光までをたっぷり紹介します。初めて訪れる方も、何度も通っている方も、この記事でエスコンフィールドの魅力を再発見してください！
エスコンフィールド誕生のきっかけと背景
日本ハムファイターズが長年拠点としてきた札幌ドームからの移転を決めた背景には、「自分たちの理想の球場を自分たちの手で作りたい」という強い想いがありました。札幌ドームは市の所有施設で、広告やイベント運営の自由度が限られていたため、球団独自の企画や演出が難しいという課題がありました。
また、野球専用ではない構造による人工芝の影響や、観客席との距離など、選手・ファン双方にとっての制約も多くありました。そこで球団は、天然芝を採用した「ファンと選手が一体になれる球場」を目指し、新たなスタジアムの建設を決意。こうして誕生したのが、次世代型ボールパーク「エスコンフィールドHOKKAIDO」です。この移転は、単なる場所の変更ではなく、北海道から“新しい野球文化”を発信する大きな挑戦でした。
北海道ボールパークFビレッジとは？
エスコンフィールドは単なる球場ではなく、「北海道ボールパークFビレッジ」という複合型エリアの中心施設です。広大な敷地には飲食、宿泊、レジャー、観光施設が並び、野球観戦以外の目的でも楽しめる空間が広がっています。
例えば、ファン同士が交流できるテラスエリアや、地元食材を使ったグルメイベント、ウインターシーズン限定のスケートリンクなど、年間を通して賑わう施設を展開。地元企業と連携したマルシェや地域フェスも開催され、まさに「スポーツ×観光×地域振興」を融合した拠点になっています。
建設までのストーリー
構想が発表されたのは2018年。当初から「選手・ファン・地域の三方が幸せになれる球場づくり」を目指して計画がスタートしました。建設地には札幌市の隣・北広島市が選ばれ、広大な土地と交通アクセスの良さが決め手となりました。設計には、MLB（メジャーリーグ）球場の設計に携わった専門チームも参加。世界基準の快適性とデザイン性を融合させ、総工費約600億円をかけた壮大なプロジェクトとなりました。
2023年3月、ついに完成したエスコンフィールド。北海道民の夢と情熱が詰まったこの場所は、開業初日から全国のファンの注目を集め、今では“日本で最も美しい球場”として語られるまでになりました。
ファイターズの本拠地としての魅力
球団が運営に関わっているため、スタジアムの設計から運用まで「ファイターズらしさ」が随所に反映されています。選手専用の練習施設、ファンとの交流スペース、キッズルーム、さらにはアカデミーエリアまで完備。子どもから大人まで一緒に楽しめる仕掛けが満載です。
また、チームカラーをイメージしたインテリアや限定グッズの販売など、ファイターズファンにはたまらないポイントが多数。試合だけでなく、訪れるたびに“新しい発見”があるのもこの球場の特徴です。
世界初の開閉式屋根×天然芝の融合
エスコンフィールドの象徴ともいえるのが、世界初の「開閉式屋根×天然芝」システム。天候や季節に左右されずに天然芝の美しさを維持できる環境が整っており、いつ訪れても最高のコンディションで観戦できます。試合前の芝の香り、風を感じながらのプレー観戦は、ここでしか味わえない贅沢な体験です。
さらに、巨大LEDビジョンが設置されており、迫力ある映像演出も見どころ。選手紹介やリプレイ映像の迫力はまさに映画館級。野球を「観る」だけでなく「感じる」体験ができます。
ホテル・温泉・グルメが一体になった滞在型スタジアム
球場直結のホテル「TOWER 11」では、客室からグラウンドを見下ろせる特別ルームも。試合を観ながら宿泊できる、まさに夢のような空間です。試合後は温泉施設でリラックスでき、観戦の余韻をゆったり楽しめます。
また、場内外には北海道グルメが勢ぞろい。ラーメン、海鮮丼、ジンギスカン、ソフトクリーム、クラフトビールなど、地元の味覚を一度に味わえます。食のレベルが高すぎて、「食べに行くために来場する人」もいるほど。観戦にグルメ旅が加わるのもエスコンならではの魅力です。
座席・観戦環境のこだわり
座席はすべて見やすさと快適性を重視した設計。ドリンクホルダー付き、USBポート付きの座席もあり、スマホ充電を気にせず観戦を楽しめます。ファミリー向けのテーブル席やキッズシート、リクライニングシートまで揃っており、カップルや家族連れにも好評。バリアフリー対応も万全で、誰もが安心して過ごせます。
アクセスと交通情報
最寄駅はJR「北広島駅」。札幌駅から快速電車で約16分、新千歳空港からも約30分とアクセスは良好です。駅からは専用シャトルバスや徒歩でアクセス可能。車の場合は「北広島IC」から約10分で、予約制駐車場を利用できます。大型イベント時は混雑するため、公共交通機関の利用が推奨されています。
周辺観光・宿泊エリアの楽しみ方
北広島市内には自然豊かな「北広島森林公園」や、地元グルメが集まる「道の駅北広島」があり、観光の拠点にもぴったり。札幌中心部までも近く、宿泊を兼ねた観光旅行にも最適です。球場内ホテルの宿泊プランを利用すれば、観戦から観光までを1日で満喫できます。
イベント・シーズンごとの楽しみ方
エスコンフィールドは、試合のない日でも楽しめる施設が満載。冬はクリスマスマーケットやイルミネーション、春夏は音楽フェスや野外映画上映など、多彩なイベントが開催されます。企業のカンファレンスや結婚式にも利用でき、まさに“年間を通して使える球場”です。
地域活性化と未来の展望
エスコンフィールドの開業によって、北広島市は観光客の増加や新規雇用の創出など大きな経済効果を得ています。地元企業との連携も活発になり、地域全体が活性化。今後は商業施設や宿泊エリアの拡張も予定されており、「球場が街を育てる」という新しいモデルケースとして注目されています。
まとめ
エスコンフィールドHOKKAIDOは、野球観戦だけではなく、グルメ・宿泊・イベントなどを楽しめる“体験型ボールパーク”。天然芝の香り、開閉式屋根の開放感、そして北海道の自然や食を感じられる空間が一体となった、日本初の総合エンタメ施設です。ファイターズファンはもちろん、旅行やデートでも楽しめるスポットとして、今後も多くの人々を魅了し続けることでしょう。
